生缶の編入ブログ

高専生です,大学に編入します

筑波大学 応用理工学類 編入体験談

筑波大学|採択校の取組|スーパーグローバル大学創成支援事業

 

こんにちは

 

T高専の生缶です.

 

この度,令和6年度筑波大学理工学群応用理工学類 第3年次編入学試験を受験したので,その体験談を残そうと思います.

 

試験の内容や当日の雰囲気もお伝えするので,これから受験を考えている方の参考になれば幸いです.

 

 

  • 自己紹介
  • 試験までの流れ
  • 筆記試験
  • 面接試験
  • さいごに

 

自己紹介

所属高専 T高専

受験大学 筑波大学 理工学群 応用理工学類

席次        6位(入試には関係ないです)

部活        吹奏楽部(幽霊)

TOEIC      670点で提出

併願大学 東京都立大学(一般),広島大学(一般)

 

試験までの流れ

  • 受験日前日

関東圏からの受験だったので試験当日に家から大学へ向かうこともできたのですが,親が気を利かせてくれたため,つくば駅の隣の研究学園駅東横インに泊まらせてくれました.また,筑波大学は第一志望でもあったため最後まで集中して勉強したいと思い,前日の授業はお休みして筑波大学に向かいました.つくばエクスプレスで向かい,13:00に研究学園駅に到着しました.駅や周りの建物が想像以上に大きくて田舎ものみたいなムーブをかましましたが,ホテルに荷物を預け受験会場の下見に向かいました.

 

広島大学と同様にキャンパスがとても広いこと知っていたので,事前に試験会場までの道のり・乗り換えを調べてから下見に行きました.私の場合は,研究学園駅からつくばエクスプレスつくば駅に,つくばセンターからバスで第三エリア前に向かいました.間違っても徒歩で行くということはしない方がいいでしょう.

(夏の暑い日にあの距離を歩くのは愚策でしかないです…)

 

(補足)筑波大学は東京ドーム55個分の面積を有するそうです…

デカ過ぎんだろ…|トモロウ

 

つくば駅から第三エリア前までのバスは右回りの方が早いです.左回りでも行けますが,時間がかかるのでお勧めはしないです.

(値段も高くなるのかな?詳しくは調べてないです…)

 

例年,編入試験がどこで行われているかは存じ上げませんが,今年は”第三エリア前”というバス停から徒歩2分ぐらいの建物で試験がありました.建物がいっぱいありすぎて,なんていう名前だったかは覚えてません.

 

試験会場っぽい張り紙を見つけ,注意事項や学科ごとの試験会場を確認しました.張り紙の前に編入試験を受けに来た他高専生が話をしていて,「私も混ぜてほしい!」と思ったのですが,案の定コミュ障を発揮してしまい話せませんでした…

 

私が受験する応用理工学類は受験者数が47人でした.

合格者数は例年,20人前後であるため倍率は2.5倍弱となります.

例年に比べ受験者数が増加しているため,本来であれば怖気づいてしまうところでしょうが,私に関しては広島大学での悲劇を経験していたのでもう何も感じませんでした().

 

よろしければ,以下のリンクからどうぞ

midcenter.hatenablog.com

 

ホテルに帰った後,勉強でもしようと思いましたが,「今日ぐらいはしっかり休んで試験に挑もう」と思い早めに寝ました.

 

  • 試験当日

結論から言うと,つくば駅からのバスはめちゃくちゃに混みます!タクシーでの移動も視野に入れましょう!

試験以外興味ねぇよっていう方は,上だけ心に留めてスキップしてください.

 

筑波大の編入試験を受ける方全員にいえる注意点について,試験当日朝の大学行きのバスはめちゃくちゃ混むということが挙げられます!冗談抜きでバス待ちの列が70mぐらいになっていました.私は8:40のバスに運よく乗ることができましたが,もちろん車内も編入試験受験者でごった返していました.もう一本早くしてもいいとは思いますが,このレベルであれば,タクシーの使用も十分に視野に入ります…

 

つくばセンター - Wikipedia

 

GOといったタクシーアプリをあらかじめダウンロードしておいて,バスに乗れなかった等の非常事態に備えることは必須です!

(ちなみに,片道1200円ぐらいでした)

 

 

筆記試験(1日目)

筑波大学編入試験は2日間かけて実施されます.1日目は筆記試験,2日目は面接試験があります.筆記試験の服装ですが,特にチェックされるわけでもないので私服でOK です.スーツを着ている方もいましたが,暑かったので私服で試験に臨みました.

 

筆記試験の内容は筑波大学の大学入試情報サイトに解答付きで掲載されています.確認していただければ幸いです.以下に,URLを載せておきます.

 

ac.tsukuba.ac.jp

 

問題形式は

  1. 数学 小問集合
  2. 数学 線形代数
  3. 力学 球の力積
  4. 電磁気 板の磁束密度

でした.(化学も選択できますが,私は物理2題を選択しました)

 

数学に関しては,例年に比べ易化したと思います.今年から,試験範囲に微分方程式も追加されるとのことだったので勉強しなおしましたが,それも出題されませんでした.

しかし,試験後に見直してみれば陰関数の微分ケアレスミスしてしまったり,2変数関数のマクローリン展開の定義をど忘れしてしまったりとボロボロの結果ではありました.自己採点で5割程度でした.

(筑波大受験者であれば満点を目指すべきではありますが…)

 

線形代数に関しては,個人的には難化したと感じました.例年通り,行列の固有値固有ベクトルを求めて対角化して…みたいな問題だと高を括っていたのですが,今年は若干毛色が異なっていました.体感的には5割あればいい方だなと思います.

 

力学は,簡単だったと思います.

というのも,球に撃力を加えたときの運動を考えるという問題で,”弱点克服 大学生の初等力学”にある問題がそのまま出題されていたからです.

前日移動中に確認したこともあり,落ち着いて解答を書くことができました.

ただ,最後の問題である撃力を与える場所による運動の場合分けは解けなかったため,8割程度だと思います.

 

電磁気に関しては,1問も解いていないのでわかりません!!!!

これに関しては,本当にわかりませんでした.というのも,私が所属する機械工学科は”電磁気学”がカリキュラムに含まれていないため,数学や力学ほどモチベーションがわかずに試験当日を迎えてしまいました.クーロン力とかガウスの法則ぐらいだったらわかったのになぁと思いつつ白紙で提出しました().この時,半ば諦めていた感じもありました.

もちろん自己採点は0割です.

 

面接試験(2日目)

服装はスーツです.応用理工学類は4つの主専攻があり,面接試験も主専攻ごとに試験部屋が割り当てられていました.私は受験番号が結構後ろであったため,最初の人の面接が始まってから2時間後ぐらいに呼ばれました.待機する部屋ではスマートフォンをはじめとした通信機器の使用が認められていないので,事前に印刷しておいた面接の原稿をただひたすらに熟読していました.受験番号が後ろになるほど面接の時間は遅かったので,出願書類は早めに提出しましょう

 

応用理工学類の面接試験は,配点が大きいです!

数学や物理と同じ配点です.そういった意味では,実質(?)推薦試験みたいなものだと思って取り組みましょう.

 

いざ面接室に入ると,面接官の方が3人と椅子が1つという配置でした.以外なことに,黒板が用意されていたため,「試験の解き直しがあるのか!?」と思い動揺しましたがとりあえず面接に集中することにしました.

以下の内容を聞かれましたが,順番はバラバラだったため参考程度にしてください.

  • T高専ってどこら辺にあるの?(アイスブレーク)
  • 志望理由
  • 大学院?就職?
  • 大学院は修士まで?博士まで?
  • なんで機械工学科から応用理工学類に?
  • 併願している大学とその志望順は?
  • 他に興味のある研究室/研究はある?
  • 筆記試験の手応えは?(体感で何割ぐらいだと思う?)
  • 電磁気は苦手?
  • 時間があったら解けたと思う?

雰囲気は穏やかで,落ち着いて受け答えできた自信があります.志望動機を話し終わった後に,「よく調べていますね~」と言われたときはガッツポーズをしてしまいそうになりました().

 

結果的に筆記試験の解き直しはありませんでしたが,試験の手応えや感想については聞かれるので,自己採点は必須です.

 

他大学の試験に比べて,併願している大学について詳しく聞かれたなという感じがしました.「広島大学の何学部を受けたの?」,「都立大でも○○やりたいの?」といったことや,併願大学の志望理由も軽く聞かれたためちゃんと受け答えの準備しておいた方がいいと思いました.

面接の時間は10分程度でした.しかし,人によっては15分あるいは20分程度といったように全員が同じ所要時間というわけではないようでした.

 

面接試験の手応えがよかったことと編入試験がすべて終わったことが重なり,帰り道ではアイスとジュースを買い豪遊しました().このときには,筆記試験ができなかったことなんて忘れていたと思います.

 

さいごに

なんとなんと合格していました!

まさか電磁気を1問も解けていないのにも関わらず,合格するとは思っていもいませんでした.数学の部分点,力学での得点,面接での受け答えのスムーズさが合格につながったかなという所感です.「これは絶対に落ちたわ」と確信していたのですが本当に良かったです.

 

つくばに行ってみての感想ですが,非常に住みやすい環境だなと思いました.つくば駅研究学園駅周辺には超大型商業施設や住居が立ち並んでいて,暮らす分には全く不便はないと思います.正直,「引っ越してここに骨を埋めてもいい」と思えるほどに素敵な町でした.大学に関しても,2020年には指定国立大学に追加されるほど先進的な研究が盛んに行われています.校内は町のように広く,高い国際性も有しています.これから増々人気になる大学だと確信しました.このような大学に合格できたこと,本当に嬉しいと思います.

(ヨイショしてるわけではないです)

 

筑波大学は最難関の編入先の1つであり,出題される問題もとびきりに難しいです.編入志望の方は合格するためにたくさんの努力をしなければならないとは思います.しかし,きちんと対策をすれば私みたいなふざけたやつでも合格することができます.決して無謀な挑戦ではないと思います.頑張りましょう.

(ソースは私)

 

この記事以外にも,広島大学都立大学編入体験談も記事にしています.よければ見てくださいね.ご覧いただきありがとうございました!

 

最後にこの記事で特に言いたかったことだけまとめます.

  • 出願書類は早めに提出しましょう
  • 受験会場の下見は必ずしましょう
  • 非常事態に備えタクシーの準備もしましょう
  • 面接も重要な祭典項目です,しっかり対策しましょう