生缶の編入ブログ

高専生です,大学に編入します

東京都立大学航空宇宙システム工学科 編入体験談

日野館 - 東京都立大学 図書館

 

こんにちは

 

T高専の生缶です.

 

この度,令和6年度東京都立大学システムデザイン学部 第3年次編入学試験を受験したので,その体験談を残そうと思います.

 

試験の内容や当日の雰囲気もお伝えするので,これから受験を考えている方の参考になれば幸いです.

 

 

  • 自己紹介
  • 試験までの流れ
  • 筆記試験
  • 面接試験
  • さいごに

 

自己紹介

所属高専 T高専

受験大学 東京都立大学 システムデザイン学部 航空宇宙システム工学科

席次        6位(入試には関係ないです)

部活        吹奏楽部(幽霊)

TOEIC      670点で提出

併願大学 筑波大学(一般),広島大学(一般)

 

試験までの流れ

  • 受験日前日

結論だけ言います,受験地は南大沢キャンパスではなく日野キャンパスです!!

試験以外興味ないよという方は飛ばしてもらえればと思います.

 

関東圏からの受験だったので,ホテルは予約しませんでした.ただ,試験日の前日は勉強したいと思ったので,授業はお休みしました.

 

「受験会場の下見でもしようかな」とも思いました””キャンパスの広さは併願校の筑波大学広島大学よりは圧倒的に小さいため必要ないと判断しました.

 

最寄り駅である豊田駅から都立大学に行くまでの手段としては,バスかタクシーか徒歩が一般的なようです.私は,お金もないので徒歩で行きました.20分もかからなかったと思います.

(暑い日だったのでバスがお勧めです…)

 

例年,編入試験がどこで行われているかは存じ上げませんが,今年は東京都立大学 日野キャンパスで試験がありました.出願する際に,日野キャンパスに郵送していることから,わかっている方が多いとは思いますが,Google maps を使うときは”日野キャンパス”という単語までしっかり入力してくださいね.

 

都立大学の数学には自信があったので,前日は物理だけ勉強することにして終了しました.

 

  • 試験当日

スーツを着用し,受験会場に向かいました.小雨が降っていたので,気分は上がりませんでした.歩きながら,面接でしゃべることをブツブツ言っていたら,受験会場に到着しました.

 

開場は2号館の大講義室で行われるとのことだったので,2階に上がり受付の方に受験票を確認していただきました.入口に座席表が貼ってあったので確認してみると,航空宇宙システム工学科は受験者が9人とのことでした.

(その内,欠席2人,推薦2人)

都立大学から公表されている2022年度(2年前)の入試倍率では,16人受けて5人合格だったらしいので,「あぁ,なんだ.そんなに多くないな」と拍子抜けしてしまいました.

 

www.tmu.ac.jp

 

試験会場に着くと,受験者の皆さんが勉強していたので,私も浮かないように物理のテキストをパラ見していました.時間になると試験中の注意,その他の説明があり,続けて数学の試験が始まりました.

 

 

筆記試験

航空宇宙システム工学科の筆記試験は,数学(5問のうち3問解答)と物理(全問解答)です.受験する学科によって,受験科目が異なります.過去問は,都立大学に訪問すれば2年分もらえるので,確認してください.

 

問題形式は

数学

私は線形代数微分積分微分方程式を選択しました.

 

全体を通して,難化していたように感じます.例年,ベクトル解析が異常に簡単なので,「今年も簡単なんだろうなぁ」とノー勉で挑んだのですが,「ストークスの定理をどうこうして…」という問題文を見た瞬間に変な汗をかいてしまいました.

どの問題でも解けるよう,全般的に勉強しておくべきです!

自己採点では8割程度です.

 

数学と物理の間に休憩時間があるので,この間に昼食を済ませます.

 

物理の問題形式は

  1. 力学(斜面を滑る箱)
  2. 電磁気(球殻の電場・電位)

でした.

 

物理は,易化していました.

正直に言えば,力学は高校生レベルの問題でした.てっきり,積分使ってポテンシャルが…みたいな難問を想定していたのですが,解ける問題で良かったです.ただ,最後の小問だけ解けなかったので,自己採点では9割ぐらいかなと思います.

 

電磁気に関しても,手も付けられないような問題ではありませんでした.ガウスの法則使って,積分してという作業を落ち着いて行えば満点は取れる問題でした.自己採点で10割です.

 

面接試験

物理の解答が回収された5分後ぐらいに,推薦の方々が後ろからぞろぞろ入場してきました.(面接だけなの羨ましい…)

 

面接の順番は,推薦⇒一般という流れで行われます.待っている間は,通信機器が使用できないので面接で話すことの最終確認をしていました.学科によっては1時間以上待つということも後から聞いたので,出願書類は早めに提出しましょう.

 

面接部屋には,試験監督の先生が2人いました.質問に関しては,一般的なことしか聞かれませんでした.

  • 志望理由
  • 併願している大学とその順位は?
  • 大学院?就職?
  • (大学院と答えて)そのあとはどういう職種につきたい?

すぐに終わったなというのが第一印象です.試験官の方が「時間ですので…」と言っていたので,5~10分ぐらいで切っているのだと思います.前情報で,宇宙についての気になるニュースが聞かれるとあったのですが聞かれませんでした.

(もしかして志望理由を喋りすぎたから…?)

 

穏やかな雰囲気だったので,安心して話すことができました.

話している途中にうなずいてもらえたり,「よく調べていますね」と言ってもらえたりとかなりの手応えのある面接でした.

 

さいごに

なんと不合格していました!

 

!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

筆記試験の手応え,面接の手応えを加味して「これは受かったな」と思っていたのですが,これは想定外でした.合格発表時には第一志望の筑波大学への進学が決定していたので,悔しくはありませんでしたがなんか納得できません…

 

自分なりに考察した結果,都立大を滑り止めにしている東大や東工大を受験する方々に埋められてしまったかなと思います.悔しい

 

行ってみて思ったことですが,キャンパスがとてもきれいでした.大講義室をはじめとしてトイレや教室,ありとあらゆる教室がきれいで,薄汚い高専に慣れている私はちょっと引いてしまいました.受験者数が急増してしまうのにも納得の施設でした.

(ヨイショしてるわけではないです)

 

第一志望の方は,(産技高専生でもない限り)合格するのが難しいとは思います.ただ,筆記試験において,数学・物理の完成度を高められれば無理な挑戦でもないのかなと思いました.頑張りましょう!

 

この記事以外にも,筑波大学広島大学編入体験談も記事にしているので,よければ見てくださいね.ご覧いただきありがとうございました!

 

最後にこの記事で特に言いたかったことだけまとめます.

  • 出願書類は早めに提出しましょう
  • 受験会場の下見は必ずしましょう
  • 数学は全般的に勉強をしましょう

 

 

筑波大学 応用理工学類 編入体験談

筑波大学|採択校の取組|スーパーグローバル大学創成支援事業

 

こんにちは

 

T高専の生缶です.

 

この度,令和6年度筑波大学理工学群応用理工学類 第3年次編入学試験を受験したので,その体験談を残そうと思います.

 

試験の内容や当日の雰囲気もお伝えするので,これから受験を考えている方の参考になれば幸いです.

 

 

  • 自己紹介
  • 試験までの流れ
  • 筆記試験
  • 面接試験
  • さいごに

 

自己紹介

所属高専 T高専

受験大学 筑波大学 理工学群 応用理工学類

席次        6位(入試には関係ないです)

部活        吹奏楽部(幽霊)

TOEIC      670点で提出

併願大学 東京都立大学(一般),広島大学(一般)

 

試験までの流れ

  • 受験日前日

関東圏からの受験だったので試験当日に家から大学へ向かうこともできたのですが,親が気を利かせてくれたため,つくば駅の隣の研究学園駅東横インに泊まらせてくれました.また,筑波大学は第一志望でもあったため最後まで集中して勉強したいと思い,前日の授業はお休みして筑波大学に向かいました.つくばエクスプレスで向かい,13:00に研究学園駅に到着しました.駅や周りの建物が想像以上に大きくて田舎ものみたいなムーブをかましましたが,ホテルに荷物を預け受験会場の下見に向かいました.

 

広島大学と同様にキャンパスがとても広いこと知っていたので,事前に試験会場までの道のり・乗り換えを調べてから下見に行きました.私の場合は,研究学園駅からつくばエクスプレスつくば駅に,つくばセンターからバスで第三エリア前に向かいました.間違っても徒歩で行くということはしない方がいいでしょう.

(夏の暑い日にあの距離を歩くのは愚策でしかないです…)

 

(補足)筑波大学は東京ドーム55個分の面積を有するそうです…

デカ過ぎんだろ…|トモロウ

 

つくば駅から第三エリア前までのバスは右回りの方が早いです.左回りでも行けますが,時間がかかるのでお勧めはしないです.

(値段も高くなるのかな?詳しくは調べてないです…)

 

例年,編入試験がどこで行われているかは存じ上げませんが,今年は”第三エリア前”というバス停から徒歩2分ぐらいの建物で試験がありました.建物がいっぱいありすぎて,なんていう名前だったかは覚えてません.

 

試験会場っぽい張り紙を見つけ,注意事項や学科ごとの試験会場を確認しました.張り紙の前に編入試験を受けに来た他高専生が話をしていて,「私も混ぜてほしい!」と思ったのですが,案の定コミュ障を発揮してしまい話せませんでした…

 

私が受験する応用理工学類は受験者数が47人でした.

合格者数は例年,20人前後であるため倍率は2.5倍弱となります.

例年に比べ受験者数が増加しているため,本来であれば怖気づいてしまうところでしょうが,私に関しては広島大学での悲劇を経験していたのでもう何も感じませんでした().

 

よろしければ,以下のリンクからどうぞ

midcenter.hatenablog.com

 

ホテルに帰った後,勉強でもしようと思いましたが,「今日ぐらいはしっかり休んで試験に挑もう」と思い早めに寝ました.

 

  • 試験当日

結論から言うと,つくば駅からのバスはめちゃくちゃに混みます!タクシーでの移動も視野に入れましょう!

試験以外興味ねぇよっていう方は,上だけ心に留めてスキップしてください.

 

筑波大の編入試験を受ける方全員にいえる注意点について,試験当日朝の大学行きのバスはめちゃくちゃ混むということが挙げられます!冗談抜きでバス待ちの列が70mぐらいになっていました.私は8:40のバスに運よく乗ることができましたが,もちろん車内も編入試験受験者でごった返していました.もう一本早くしてもいいとは思いますが,このレベルであれば,タクシーの使用も十分に視野に入ります…

 

つくばセンター - Wikipedia

 

GOといったタクシーアプリをあらかじめダウンロードしておいて,バスに乗れなかった等の非常事態に備えることは必須です!

(ちなみに,片道1200円ぐらいでした)

 

 

筆記試験(1日目)

筑波大学編入試験は2日間かけて実施されます.1日目は筆記試験,2日目は面接試験があります.筆記試験の服装ですが,特にチェックされるわけでもないので私服でOK です.スーツを着ている方もいましたが,暑かったので私服で試験に臨みました.

 

筆記試験の内容は筑波大学の大学入試情報サイトに解答付きで掲載されています.確認していただければ幸いです.以下に,URLを載せておきます.

 

ac.tsukuba.ac.jp

 

問題形式は

  1. 数学 小問集合
  2. 数学 線形代数
  3. 力学 球の力積
  4. 電磁気 板の磁束密度

でした.(化学も選択できますが,私は物理2題を選択しました)

 

数学に関しては,例年に比べ易化したと思います.今年から,試験範囲に微分方程式も追加されるとのことだったので勉強しなおしましたが,それも出題されませんでした.

しかし,試験後に見直してみれば陰関数の微分ケアレスミスしてしまったり,2変数関数のマクローリン展開の定義をど忘れしてしまったりとボロボロの結果ではありました.自己採点で5割程度でした.

(筑波大受験者であれば満点を目指すべきではありますが…)

 

線形代数に関しては,個人的には難化したと感じました.例年通り,行列の固有値固有ベクトルを求めて対角化して…みたいな問題だと高を括っていたのですが,今年は若干毛色が異なっていました.体感的には5割あればいい方だなと思います.

 

力学は,簡単だったと思います.

というのも,球に撃力を加えたときの運動を考えるという問題で,”弱点克服 大学生の初等力学”にある問題がそのまま出題されていたからです.

前日移動中に確認したこともあり,落ち着いて解答を書くことができました.

ただ,最後の問題である撃力を与える場所による運動の場合分けは解けなかったため,8割程度だと思います.

 

電磁気に関しては,1問も解いていないのでわかりません!!!!

これに関しては,本当にわかりませんでした.というのも,私が所属する機械工学科は”電磁気学”がカリキュラムに含まれていないため,数学や力学ほどモチベーションがわかずに試験当日を迎えてしまいました.クーロン力とかガウスの法則ぐらいだったらわかったのになぁと思いつつ白紙で提出しました().この時,半ば諦めていた感じもありました.

もちろん自己採点は0割です.

 

面接試験(2日目)

服装はスーツです.応用理工学類は4つの主専攻があり,面接試験も主専攻ごとに試験部屋が割り当てられていました.私は受験番号が結構後ろであったため,最初の人の面接が始まってから2時間後ぐらいに呼ばれました.待機する部屋ではスマートフォンをはじめとした通信機器の使用が認められていないので,事前に印刷しておいた面接の原稿をただひたすらに熟読していました.受験番号が後ろになるほど面接の時間は遅かったので,出願書類は早めに提出しましょう

 

応用理工学類の面接試験は,配点が大きいです!

数学や物理と同じ配点です.そういった意味では,実質(?)推薦試験みたいなものだと思って取り組みましょう.

 

いざ面接室に入ると,面接官の方が3人と椅子が1つという配置でした.以外なことに,黒板が用意されていたため,「試験の解き直しがあるのか!?」と思い動揺しましたがとりあえず面接に集中することにしました.

以下の内容を聞かれましたが,順番はバラバラだったため参考程度にしてください.

  • T高専ってどこら辺にあるの?(アイスブレーク)
  • 志望理由
  • 大学院?就職?
  • 大学院は修士まで?博士まで?
  • なんで機械工学科から応用理工学類に?
  • 併願している大学とその志望順は?
  • 他に興味のある研究室/研究はある?
  • 筆記試験の手応えは?(体感で何割ぐらいだと思う?)
  • 電磁気は苦手?
  • 時間があったら解けたと思う?

雰囲気は穏やかで,落ち着いて受け答えできた自信があります.志望動機を話し終わった後に,「よく調べていますね~」と言われたときはガッツポーズをしてしまいそうになりました().

 

結果的に筆記試験の解き直しはありませんでしたが,試験の手応えや感想については聞かれるので,自己採点は必須です.

 

他大学の試験に比べて,併願している大学について詳しく聞かれたなという感じがしました.「広島大学の何学部を受けたの?」,「都立大でも○○やりたいの?」といったことや,併願大学の志望理由も軽く聞かれたためちゃんと受け答えの準備しておいた方がいいと思いました.

面接の時間は10分程度でした.しかし,人によっては15分あるいは20分程度といったように全員が同じ所要時間というわけではないようでした.

 

面接試験の手応えがよかったことと編入試験がすべて終わったことが重なり,帰り道ではアイスとジュースを買い豪遊しました().このときには,筆記試験ができなかったことなんて忘れていたと思います.

 

さいごに

なんとなんと合格していました!

まさか電磁気を1問も解けていないのにも関わらず,合格するとは思っていもいませんでした.数学の部分点,力学での得点,面接での受け答えのスムーズさが合格につながったかなという所感です.「これは絶対に落ちたわ」と確信していたのですが本当に良かったです.

 

つくばに行ってみての感想ですが,非常に住みやすい環境だなと思いました.つくば駅研究学園駅周辺には超大型商業施設や住居が立ち並んでいて,暮らす分には全く不便はないと思います.正直,「引っ越してここに骨を埋めてもいい」と思えるほどに素敵な町でした.大学に関しても,2020年には指定国立大学に追加されるほど先進的な研究が盛んに行われています.校内は町のように広く,高い国際性も有しています.これから増々人気になる大学だと確信しました.このような大学に合格できたこと,本当に嬉しいと思います.

(ヨイショしてるわけではないです)

 

筑波大学は最難関の編入先の1つであり,出題される問題もとびきりに難しいです.編入志望の方は合格するためにたくさんの努力をしなければならないとは思います.しかし,きちんと対策をすれば私みたいなふざけたやつでも合格することができます.決して無謀な挑戦ではないと思います.頑張りましょう.

(ソースは私)

 

この記事以外にも,広島大学都立大学編入体験談も記事にしています.よければ見てくださいね.ご覧いただきありがとうございました!

 

最後にこの記事で特に言いたかったことだけまとめます.

  • 出願書類は早めに提出しましょう
  • 受験会場の下見は必ずしましょう
  • 非常事態に備えタクシーの準備もしましょう
  • 面接も重要な祭典項目です,しっかり対策しましょう

広島大学 工学部第一類 編入体験談

東広島キャンパス | キャンパス風景 | 広島大学

 

こんにちは

 

T高専の生缶です.

 

この度,令和6年度広島大学工学部第3年次編入学試験を受験したので,その体験談を残そうと思います.

 

試験の内容や当日の雰囲気もお伝えするので,これから受験を考えている方の参考になれば幸いです.

 

 

  • 自己紹介
  • 試験までの流れ
  • 筆記試験
  • 面接試験
  • さいごに

 

自己紹介

所属高専 T高専

受験大学 広島大学 工学部 第一類

席次        6位(入試には関係ないです)

部活        吹奏楽部(幽霊)

TOEIC      670点で提出

併願大学 筑波大学(一般),東京都立大学(一般)

 

試験までの流れ

  • 受験日前日

結論だけ言います.ホテルは西条駅付近で予約しましょう.

試験以外興味ないよという方は飛ばしてもらえればと思います.

 

遠方からの受験だったので,前日の学校はお休みして広島に向かいました.新幹線で向かったので,14:00ぐらいには東広島駅に着いていたと思います.特に何もない田舎だな~(失礼)と思いつつ,予約していた駅前のホテルに荷物を預けました.

 

事前に広島大学はとても広いということをネットや友達から聞いていたので,試験会場の下見に行きました.東広島駅から広島大学に行くまでの手段としては,バスかタクシーが一般的なようです.私は,お金もないのでバスで行きました.

 

ここで注意してほしいのは,東広島駅から広島大学行きのバスは平日しか運行していないということです.なので,私は東広島駅から西条駅で乗り換え,広島大学へ行きました.受験する方は西条駅近くにホテルを予約するか,東広島駅のバスの運行状況を確認することをお勧めします.

西条駅の方が近いのに東広島キャンパスって名前なのおかしいだろ…)

 

例年,編入試験がどこで行われているかは存じ上げませんが,今年は”大学会館前”というバス停からまっすぐ歩いたところにある工学部棟で試験がありました.西条駅から20分もかからなかったと思います.

 

試験会場っぽい張り紙があったので,「ここが試験会場か~」と思いつつ注意事項や学科ごとの試験会場を確認していると,私が受験する工学部第一類は受験者数が49人であることがわかりました…

合格者数は例年,10人前後であるため単純に考えて倍率は5倍となります.

去年(令和5年度)の受験者数が40人と増加傾向であることは知っていましたが,まさかここまで増えるとはと絶望してしまいました.

 

「あぁ,これは落ちたわ.親になんて言い訳しようか…」なんて帰りのバスの中で思いながら,ホテルに到着しました.

 

ただ,「せっかく3万円も払ってもらったんだし,やるだけやるか!」という不純な動機だけはあったため,重い腰をあげ物理のテキストだけパラ見して前日は終了しました.

 

  • 試験当日

コンディションは”過去最悪”でした.前日の夜に「そういえば面接練習してないな」と気づいたのが最後,朝5:00まで徹夜で練習したからです.朝食もあまりのどを通らず,シャワーだけ浴びて試験会場に向かいました.

 

バスの中で「普段から真面目に生きていればなぁ」と若干泣きそうになりながら(泣いてないです),試験会場に向かいました.試験会場に着くと,ほとんど全員が集合していて徹底研究や物理の本を開いて勉強していました.当時の私は体調のせいなのか「ここから勉強してもどうせ落ちるから意味ねぇな」と思い,気休めで天井の汚れを眺めて過ごしました.

 

筆記試験(午前)

筆記試験の内容は広島大学の工学部第3年次編入学試験というページに解答付きで掲載されているので確認してもらえれば幸いです.以下に,URLを載せておきます.

 

www.hiroshima-u.ac.jp

 

問題形式は

  1. 数学 小問集合
  2. 数学 線形代数
  3. 物理 ばね

でした.

 

数学に関しては,特別難しい内容ではありませんでした.

私とは別に,ZENPENさんの編入体験談に投稿されている方が仰っている通り,徹底研究ぐらいの難易度の問題でした.以下にURLを載せておきます.

 

物理に関しては,難化していたように思います.

令和5年度の過去問では円盤の問題が出ていたので,剛体の勉強を重点的に行っていたのですが,ばねの連成問題が出題されました.「機械力学の授業でやったんだけどな」と思いつつ,なんとなくそれっぽいことを書いて提出しました.後から見直しても,本当にふざけた解答だったとは思いますが,解答では「こうすれば答えが求まります!」みたいなことも書いておくべきです.(”多分”,部分点あると思います…)

 

www.zenpen-kosen.com

 

面接試験(午後)

  • 事前シート(?)

広島大学編入試験の大きな特徴として,面接の前に事前シートなるものを記入させられます.4つの質問が書いてあり,30分間で

  1. 志望理由
  2. 将来の希望(どのようになっていたいか)
  3. 長所と短所
  4. 部活動・地域活動

について,各項目100~150文字くらいで書く必要があります.時間は思ったよりもないので,面接の受け答えの練習だけでなく,シートに記入する練習も十分に行いましょう.

 

私は面接の受け答えの練習しかしていなかったので,シートには口語で志望理由や長所を書いてしまいました.加えて,時間配分もできていなかったので,部活動・地域活動の欄については,「吹奏楽部で実行委員長を務めていました」しか書けませんでした.(コイツ何も準備してねぇなとか思わないでください…)

 

  • 面接試験

シート記入が終わり,会場から順次8人程度がよばれ,面接試験部屋の前で待機させられます.部屋は3部屋あり,受験番号順に呼ばれるシステムでした.受験番号が後ろになるほど面接の時間は遅かったので,出願書類は早めに提出しましょう

 

面接部屋には,試験監督の先生が3人いました.質問は事前シートにあったことを基本として,一般的なことが聞かれました.

  • 志望理由
  • 大学院?就職?
  • 研究以外で広島大学を選んだ理由は?
  • 将来はどのようになっていたい?
  • 最近の研究に関する気になっているニュースは?

気になるニュースに聞かれたときは言うことを準備していなかったため,だいぶ焦ってしまったのですが,地元の産業とAIの関わりについて答えたら,「あ,そうですか」と言われました.圧迫面接というほどの詰問はされませんでしたが,穏やかな雰囲気でもなかったです.しっかり練習して,落ち着いて質問に答えましょう.併願大学が聞かれなかったため,「筆記試験で足きりでも喰らったか…」と絶望しつつ帰路に着きました.

 

さいごに

なんと合格していました!

受験者数が増加していたこと,物理・面接の手応えがよくなかったことから落ちているなと覚悟していたのですが,本当に良かったです.

 

行ってみて改めて思ったことですが,広島大学は本当に素晴らしい大学です.ネットでは交通の便が悪いやら田舎やら言われていますが,自然に恵まれ国際性豊かな大学で,勉強したい人やコミュニティを広げたい方にとって最高の大学の1つだと思います.

(ヨイショしてるわけではないです)

 

近年,どこの編入試験でも受験者数が増加していると聞きます.広島大学は,九州大学大阪大学神戸大学受験者の併願先としても人気なため,第一志望の方は合格するためにたくさんの努力をしなければならないとは思います.しかし,きちんと対策をすれば無謀な挑戦でもないと思います.頑張りましょう.

 

この記事以外にも,筑波大学都立大学編入体験談も記事にするので,よければ見てくださいね.ご覧いただきありがとうございました!

 

最後にこの記事で特に言いたかったことだけまとめます.

  • 出願書類は早めに提出しましょう
  • 受験会場の下見は必ずしましょう
  • 西条駅近くのホテルを予約しましょう
  • 事前シートの記入の練習もしましょう

 

 

編入体験談を書きます!!

こんにちは.

 

T高専5年に所属しています,生かんです.

機械工学を専攻しています.

 

この度,3つの大学編入試験を受験しましたので,その情報や雰囲気等を共有したいと思いブログをはじめました.

 

これから編入試験を受ける高専生の(高専以外の方にも)お役に立てればと幸いです.

 

また,時間とモチベーションがあれば編入後の大学での生活も投稿しようと思っています.

 

良ければ参考にしてくださいね.